藤山寛美さんの豪快なお金の使い方 入院中の月亭八方を見舞いアタッシェに1000万円
また寛美さんといえば、「キタ(梅田界隈)の(南都)雄二かミナミ(なんば界隈)の(藤田)まこと、東西南北・藤山寛美」と称されたように豪快な遊び方、お金の使い方でも有名でした。
月亭八方さんから伺ったお話ですが、若かりし頃、体調を崩されて入院をされていた時、お見舞いに寛美さんが来られた時のこと……。
初対面で大先輩、大スターの寛美先生が病室に来てくださり恐縮していると、持ってこられたアタッシェケースを示して「ぶしつけですけど、借金があると聞きました。ここに(1000万円)あるんで、良かったら使うてやってください。あんさんは将来のあるお方やさかい、こんなことで悩むのがもったいない。ご存じのように私には大きな借金がありまっさかい、1000万、2000万増えてもおんなじことですわ」という突然の申し出にビックリ。
寛美先生はさらに「遠慮しなはんなや」とすすめられたそうです。とはいえ、八方さんも「そうですか、ほんならちょっと……いうわけにいけへんがな。お気持ちだけありがたく頂戴いたします」と丁重にお断りをされたそうです。
テレビの人気者とはいえ、当時まだまだ若手芸人だった八方さんの実力を見抜いてリスペクトされているところもまた寛美先生のすごいところでした。