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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

粗製濫造の結果、若者がドラマを見ない…現役高校生584人アンケート衝撃の結果!

公開日: 更新日:

 視聴率を見ても「東京2025世界陸上」(TBS系)開催中とはいえ、ドラマはほとんど入っていない。TVerなどの配信で見る人もいるので、一概に見られていないとはいえないが、少なくともリアルタイムでは見られていない。必死になって見なくても……という熱量でしかないのだ。もっともドラマとスポーツでは視聴者のリアルタイム視聴のモチベーションも異なるわけだが……。

■朝ドラは主役より脇役が話題に

 夏ドラマも次々と終了している。夏枯れとはよくいったもので盛り上がりに欠けるのはどうしたものか。そんな中で一番盛り上がったのが大麻所持で逮捕された清水尋也が主要キャストを務めた「19番目のカルテ」の最終回だったというのでは寂しすぎる。それも出演シーンをすべてカットするとどうなるかというやじ馬根性の視聴者が多数いたからと思われる。

 個人的には来週最終回の「僕達はまだその星の校則を知らない」が一番の楽しみだったが、周りにこのドラマの話をしてもキョトンだ。

 広く共有できるドラマはやはり朝ドラ「あんぱん」だが、正直、これも始まる前はあんなに楽しみにしていたのに、放送を重ねるごとに、不満が募る。話題になるのはヒロインの妹・蘭子役の河合優実にまつわる話などで、阿部サダヲ江口のりこら脇役の遊びのある芝居を楽しんでいる状態だ。まさか「おむすび」に比べるとまだましなどということになるとは思わなかった。ドラマを牽引する朝ドラなのに……。

 粗製乱造の結果、ドラマ界が地盤沈下してしまうのではないかと危惧する。

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