見えそうで見えない、柴田理恵の権威とは無縁の自由な笑い
「私たちは隠すことが美学だから!」
(柴田理恵/フジテレビ系「ぽかぽか」9月25日放送)
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柴田理恵(66)といえば「ワハハ本舗」の看板女優のひとり。2008年に開催した公演で“事件”が起こった。その公演に対し、局部を露出しているという通報があり、現行犯逮捕を狙って警察がビデオカメラを手に15人体制で見に来たのだ。そのときを柴田が回想し、絶対に見せていないと主張した一言が、今週の言葉だ。
「見えそうで見えないところが面白い」のだと。事実、公演中露出することなく終了。そのエンディングで客席に踊りながら降りた久本雅美と柴田は警察に「楽しかった? イエーイ」と手を掲げると、警察もそれに応えてハイタッチを交わしたという。
柴田は大学4年生の頃に、佐藤B作と一緒に芝居がやりたいと思い、東京ヴォードヴィルショーに入団した。だが、数年経っても活躍の場がなく、同じ若手劇団員だった佐藤正宏、久本雅美らと独立。主宰を務めたのは喰始だ。「ゲバゲバ90分」や「カリキュラマシーン」(ともに日本テレビ系)の構成作家だったが、テレビの自主規制が嫌になったこともあり、劇団を立ち上げた。