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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(54)共感されないことに快感がある。やばいでしょ、1億総共感の社会は

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増田「文芸界では別格の存在で、僕もお会いしたことはないんですが凄い作品ばかりですよね」

加納「小説全体の市場自体は縮小してきてるんですか」

増田「ネット投稿があるので書く人は増えていますが読む人が減っている気がします。だから新人作家の入り口は増えているんですが、市場が小さいから入り込めないところもあるかもしれません。音楽もそうですが、スマホに時間を取られているんじゃないでしょうか。かつては空いた時間を何に使うかでそれぞれ趣味を楽しんでいた。歯医者の待合室とか新幹線のなかとか、文庫本読んでいるかウォークマン(※)聴いているか、そんな感じでしたよね」

※ウォークマン:1979年に発売され爆発的ヒットを記録したモバイル型のカセットプレーヤー。その後、カセットテープからCDに変わり、MDになり、現在ではデジタルウォークマンとして続いている。しかし現在ではスマホの音楽再生機能に取って代わられ販売台数が激減している。

加納「たしかに今、みんなスマホ見てるもんな。このままだとさまざまな文化が消えちまう危険があるな」

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