「時代に挑んだ男」加納典明(54)共感されないことに快感がある。やばいでしょ、1億総共感の社会は
加納「俺にとっては共感されないことに快感があるんだよね。消えない快感というか。何かを作ってる意識もあるだろうし、結果を見てみろっていうのもあるし、自分の証明でもあるし。だから、そういう意味で、アートってのは手段としては共感を呼ばないものだから。その結果、共感呼ぶってのは結果論であって、それはその時代と当時を反射したかっただけのことで、それを最初から求めるっていうようなことはしたらダメだよ」
増田 「そもそも1億2000万人全員の共感は得られないですよね」
加納「共感したらやばいでしょ、そんな社会は。共感してないのが面白いわけだから。だから共感しないことをこっちは発想して、それを爆弾として落としていきたいですね」
増田「国民の100人に1人に共感されれば120万人ですからね。99人に怒られようが、1人に共感されるだけで120万人ですよ。それを100人全員に共感されようとしてるから、音楽も写真も映画も小さくくなっちゃったんじゃないですかね」