5年ぶり視聴率復活に浮かれる「NHK紅白」 “国民的音楽番組”の気になる今後を占う
ただし、手放しで喜べるかといえば、話はそう単純でもない。これまでたびたび指摘されてきた「男女対抗」という番組フォーマットをめぐる違和感や時代感覚とのズレ、さらにはLGBTQの歌手との向き合い方といった課題は、今回もクリアされたわけではないからだ。
「2021年末の『第72回』では、番組テーマを“Colorful〜カラフル〜”と設定し、『紅組司会』『白組司会』を廃止し『司会』に一本化、優勝旗の授与や赤と白で色分けされていた番組ロゴも廃止し、対抗色を弱めました。それ以降、紅白は、旧ジャニーズ性加害問題に関係するジャニタレ排除の件や、テレビから配信へといった視聴習慣の変化なども重なり、視聴率は下がり続けました。まあ今回、視聴率が戻ったので、一定の評価は受けていますが、今後もそのあたりは、課題となるでしょうね」(前同)
2022年には、メディア文化評論家の碓井広義氏は本紙に、「紅白という形式そのものが形骸化している」とした上で、「しかしNHKにしかできないキャスティングで、年に一度、人気アーティストが一堂に会する豪華な番組で、楽しみにしている人もたくさんいることは事実ですから、いずれは、紅白歌合戦という形式をやめ、『○○歌謡祭』などと“超豪華な大型音楽番組”としてやっていくのがいいのではないでしょうか」と語っていた。


















