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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

【朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所】見事だった最終回、あのシーンはアドリブ? 名女優・高石あかりの飛躍が楽しみだ

公開日: 更新日:

第25週「ウラメシ、ケド、スバラシ。」#123

 トキ(高石あかり)は、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)に見守られながら丈(杉田雷麟)にヘブン(トミー・バストウ)との思い出を語っていく——。

 連続テレビ小説「ばけばけ」。激動の明治の時代を生きた没落士族の娘・トキ。世界をさまよい日本にたどり着いた外国人の夫・ヘブン。怪談を愛し、国境を超えて結ばれた2人の物語。この世はうらめしい。けど、すばらしい。

【本日のツボ】

第1話の最初に戻るとは

 ヘブンとの思い出を語りながら、自分がヘブンを縛りつけてしまったせい…と闇落ちするおトキ。終始、ほんわかムードのドラマで最後の最後にこんなどんよりムードになるとは思いもしませんでした。残りあと15分でいったいどんなふうに終わるのかと心配でしたが、見事な着地となりました。

 ハンバートハンバートの主題歌「笑ったり転んだり」と写真で振り返る2人の名場面に、「思い出の記」が重なります。あんなこともあった、こんなこともあったと、印象的なシーンの数々に、おトキと一緒にこの半年を振り返るようなすてきなエンディングでした。

 しかも、ここで終わらないのが「ばけばけ」。オーラスは、第1話の最初に戻って、おトキがヘブンに話をしている場面に。「これが私トキの話でございます」というおトキに、「ママさん、スバラシ」とヘブン。そして、「パパさん…お散歩行きましょうか」とおトキが誘い、部屋を出る2人。

「よいしょ」。すぐにおトキだけ戻ってきてろうそくを吹き消します。と、同時に、「ばけばけ」のタイトルが。画面が暗くなったあとも、「ドコニ サンポ スル?」「お寺?」「ウン」「スキップ シマショウカ?」「ここで? はい ラッタラッタラッタラッタ」と、2人の楽しげな雰囲気を残したまま、終了。

この2人は幽霊!?

 以前、「あさイチ」かなにかで、カットがかかっても長い回しすると言っていたので、あるいはこの部分はアドリブだったのかもしれません。そして、見ようによっては、この2人は幽霊!? と思えるような終わり方も「スバラシイ」です。

 それにしても、涙も鼻水もよだれも、顔という顔から水分を出しまくったおトキの号泣シーンは凄まじく…。名女優・高石あかりのさらなる飛躍が楽しみです。

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