イラン戦争「想定外」の背景 米国ではエネルギー専門家が政府によって人員整理されていた
トランプ大統領は、イランが近隣の中東諸国を報復攻撃したことについて「誰も予想していなかった」と語った。だが、この言葉は額面通りには受け取れない。なぜなら、「予想するはずだった人々」は、すでに排除されていたからだ。
アメリカとイランの戦争は、明確な理由も出口戦略も示されぬまま開戦から1カ月を迎えようとしている。ホルムズ海峡は実質的な機能不全に陥り、世界的なエネルギー不安が広がっている。政権の焦りや混乱が日に日に表面化する中で、ある報道が強く警鐘を鳴らしている。
ネットメディアNOTUSの取材によれば、開戦のわずか数カ月前、アメリカ政府は人員整理の一環として、本来なら危機対応の中核となるはずだった人材を解雇していた。国務省所属の石油・ガスなどエネルギーの専門家たちだ。ホルムズ海峡封鎖や中東の供給危機をシミュレーションし、国際エネルギー機関(IEA)との調整役でもあった。
本来であれば、こうした危機を事前に想定し、政策に反映させるはずの機能が、制度ごと抜け落ちていたことになる。元政府関係者たちは、アメリカ政府はかつて持っていた対応能力を失っていると指摘する。


















