著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【もつ】タンパク質、ビタミン、必須アミノ酸…栄養豊富で昼間に食べたい

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「もつ」とは牛や豚の内臓全般を指します。かつては精肉に比べて価値が低い部位とされていましたが、保存や調理の工夫により食用として広く利用されてきたのはご存じの方も多いのではないでしょうか。

 その普及の背景には、戦後の食糧事情があるとされています。1940年代後半から50年代にかけて、限られた食資源を有効に活用する中、内臓肉は貴重なタンパク源として見直されてきたのです。屋台文化とともに「もつ煮込み」や「もつ焼き」として都市部に定着しました。その後も、「もつ鍋」のように地域色豊かな料理へと発展し、現在では各地で親しまれていますよね。

「もつ」という言葉の語源については、「臓物(ぞうもつ)」が転じたとする説などが知られていますが、定説がひとつに定まっているわけではないようです。ただ、従来は利用価値が低いとされた部位を生かすという点において、日本人の生活の知恵が反映された食材であるといえるでしょう。

 特にレバーは、鉄やビタミンB12など貧血予防に関わる栄養素に加え、皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAも豊富に含む食品です。また、内臓肉は良質なタンパク質源で、必須アミノ酸をバランスよく含み、身体機能の維持に役立つともされています。貧血が気になる人や成長期の子供、体力の維持を意識したい人の栄養補給にも適した食品といえるでしょう。

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