運動マヒの後遺症が改善 常識打破の脳卒中「新リハビリ法」

公開日: 更新日:

 脳卒中で半身に運動マヒの後遺症が残るとリハビリが行われる。腕(上肢)は脚(下肢)より動きが困難で、回復が難しい。それもあり、「脚は何とか動くようになったけど、リハビリをしても腕は動かないまま」という人がほとんどだ。

 そもそも脳卒中による運動マヒは、発症後6カ月のリハビリで回復しなければ、それ以上はよくならないと考えられてきた。軽いマヒならリミットはもっと短く、約1カ月だ。つまり、運動マヒの後遺症が残ったら、腕は動かないまま過ごさなければならない人が圧倒的多数ということだ。その常識を打ち破るリハビリ法「NEURO」が登場し、注目を集めている。開発した東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座・安保雅博教授に話を聞いた。

 NEUROが画期的なのは、「発症後6カ月以上経った人でも回復可能」という点だ。

「専門医の間では、〈下肢が回復すればよし〉〈上肢は治らない〉といった考えが昔から変わっていません。それを何とかできないかと思ったのが開発のきっかけです」

 試行錯誤の末、安保教授がたどり着いたのは、脳に刺激を加えて不自由な腕を動かそう、ということだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃