表面は汚染状態…マスクは正しく着用しないと逆効果の恐れ

公開日: 更新日:

 インフルエンザが猛威を振るっている。予防のためにマスクをしている人は多いが、正しい使い方を知っている人はほとんどいないのではないか。ヘタすると逆効果になりかねない。

 ある総合病院では、インフルエンザの季節に備え、医師や看護師、職員のほとんどが予防接種を受け、マスクもしっかり着用している。しかし、そうやって防備している医師や職員をはじめ、マスクをしている患者がバタバタとインフルエンザにかかり、感染症の疑いがある患者を診察する時以外はマスクをしない医師はピンピンしているという。

 防備している医師や看護師がなぜ感染するのか? 「マスクを誤って使用していることが大きな原因と考えられます」と、東邦大学医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授がこう続ける。

「医療用マスクを使用する目的は大きく2つあります。ひとつはインフルエンザウイルスなどの病原体の侵入を防御するため。もうひとつは、せき、くしゃみ、会話などで周囲に病原体をまき散らさないようにするためです。マスクは病原体を含む飛沫を捕獲するので、ほとんどの病原体はマスクを通過することができません。しかし、マスクの上では生き続けることができます。つまり、マスクの表面は大量のウイルスが吸着した汚染状態にあるといっていい。そうした認識がないままマスクの表面を触ってしまうと、かえってウイルスを拡散させたり、感染拡大のリスクを高めてしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か