出血の様子に注意! 痔と思ったら「大腸がん」の可能性も

公開日: 更新日:

「また、痔(じ)の悪化か」
 Aさん(55)はトイレでため息をついた。便器の中で浮く便に血がところどころ混じっているのがはっきりと分かる。

 Aさんは20年来の痔主だ。痔には痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3つがある。Aさんは裂肛。発症当時は頻繁に肛門からの出血を繰り返していたが、この10年は妻が作る野菜中心の食事と朝晩のウオーキングで排便がスムーズになり、痔の症状は安定していた。

 ところが1年前に離婚。外食中心になった途端、便秘を繰り返すようになり、最近は便に血がよく混じるようになった。裂肛特有の排便時の激しい痛みはなかったので、病院には行かず、市販薬で様子を見ていた。

 そんな生活が半年ほど続いた頃、会社の健康診断で、大腸がんを調べる便潜血反応が陽性という結果が出た。

 病院での2次検査で、大腸がんのひとつであるS字結腸がんが分かった。
「痔の悪化ではなく、がんによる出血だったと思います」と医師から指摘を受けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは