脳卒中は予防したいが…血管は本当に鍛えて強くできるのか

公開日: 更新日:

 緑黄色野菜のルテイン、トマトのリコペン、ショウガのジンゲロールやショウガオール、ミカンのβ-クリプトキサンチンなど、野菜や果物には抗酸化成分が豊富に含まれている。赤ワインやオリーブオイルも抗酸化作用が高く、ソバに含まれるルチンなども効果があるとされている。野菜中心の食生活が、強い血管をつくるうえでは大切になる。

 だが、内皮細胞を健全にすれば万事解決というわけではない。
「血管を強くする目的は〈破れない、詰まらない〉ようにすることです。内皮細胞は血液が血管に凝固することも防ぐので、内皮細胞が健康な状態なら、血管は破れにくく詰まりにくくなります。しかし、血液も含めた血管内の環境が悪ければ、血管は破れやすく詰まりやすくなる。これでは、強い血管とはいえません」

 いくら血管を鍛えても、流れている血液がドロドロでは強い血管にはならないのだ。
「血管が強い状態というのは、言い換えれば高血圧糖尿病悪玉コレステロールによる高脂血症がない状態のことです。そうしたリスクファクターがある人は、血管という器官だけを強くしようとしても意味がありません。〈攻撃は最大の防御〉といいますが、血管に関しては防御あるのみ。内皮細胞、血液を含めた血管内の環境を整え、血液を正しく循環させることが重要で、リスクファクターを減らすことが求められます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?