突然死を招くケースが増加 “痛くない”心筋梗塞の恐怖

公開日: 更新日:

“心臓を素手でギューッとつかまれ、ねじられた感じ”。心筋梗塞というと、こんな激しい胸の痛みをイメージする人が多い。しかし、心筋梗塞には胸の痛みがまったくないものもあり、知らぬ間に心筋梗塞を起こし、突然死するケースが増えているという。どんな人がかかりやすく、どんな前触れがあるのか? 日本医科大学付属病院総合診療センター主任教授の安武正弘氏に聞いた。

 中村守さん(仮名、64歳)は先月、職場の仲間と昼食を取っている最中にめまいに襲われた。

 しばらくして症状が治まったが、今度は胃がムカムカしてきて、食べた物を戻してしまった。

 悪寒も感じた中村さんは“風邪でもひいたのか、食べ物にあたったのだろう”と思ったが、念のため病院へ。告げられた病名は心筋梗塞だった。

「胸に痛みのない心筋梗塞は無症候性心筋梗塞といい、目立って増えています。急性心筋梗塞で亡くなる人は年間4.2万人ほどですが、これとは別に年間1万~2万人が、自分でも気づかないまま心筋梗塞を起こして突然死している可能性があるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ