植物性油脂にたっぷり「トランス脂肪酸」は害にしかならない

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「各国のさまざまな研究によって、トランス脂肪酸が体に悪影響を与えることははっきりしています。悪さはしても、プラスに働くことはない。体には必要がないものなのです。すでに米国では食品への使用が禁止されていて、欧州では100グラム当たり2グラム以上のトランス脂肪酸を含む油脂の国内流通を禁止している国もある。南米やアジア各国でも食品への含有量表示を義務付けています」

■食品への表示義務化を再検討

 WHO(世界保健機関)も、トランス脂肪酸の摂取を抑えるべきだとして、1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすることを勧告している。日本人の場合、1日当たりの総エネルギー摂取量を2000キロカロリーとすると、トランス脂肪酸の摂取量は2グラム未満が目標値になる。


 だが、日本ではいまだに食品への表示が義務付けられていない。
「09年から何度も検討されていますが、そのたびに見送られてきました。<日本人の1日の平均摂取量は0.9グラム前後で健康への影響は少ない>というのがその理由です。しかし、食生活が大きく変化して、いまは若者を中心にトランス脂肪酸の摂取量は大幅に増えています。注意が必要です」(加藤教授)

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