5人に1人の女性が悩む「骨盤臓器脱」に画期的な治療法

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「骨盤臓器脱」は、子宮、膀胱、直腸など骨盤内の臓器が膣から下がり、出てくる女性の病気だ。かつては子宮脱、膀胱脱、直腸瘤などと呼ばれていた。
 一般的には子宮脱がよく知られているが、出てくる臓器は膀胱が64%、直腸が22%、子宮が14%。
 これら骨盤臓器脱の患者は想像以上に多く、アメリカの大規模な疫学調査では、80歳までに骨盤臓器脱または尿失禁の治療が必要な女性は5人に1人だった。

 亀田メディカルセンター・ウロギネコロジーセンター長の野村昌良医師が言う。
「恥じらいから病院を受診できないでいる女性は非常に多い。ウロギネコロジーは婦人科と泌尿器科の中間に当たる科で、骨盤臓器脱や尿失禁などを診るのですが、日本ではまだ少なく、婦人科で<子宮脱は診るけど膀胱脱はここでは…>と言われたり、泌尿器科でその逆を言われたりするケースも珍しくありません」

 症状は、「お腹の中が下がった感じで気持ち悪い」「ピンポン球のようなものが膣から出てきた」「股間に何か挟まっている感じがする」「イスに座ると陰部の辺りで何かが押し込まれるような感じがする」など。

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