ノーベル賞で脚光の「青色LED」 長時間見続けは目に悪影響

公開日: 更新日:

 ノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇氏(85)ら3人に世界中が「拍手喝采」を送っている。「20世紀中の実現は困難」といわれていた青色LEDは、もはや人々の生活に欠かせないものになっている。

 ただし、青色LEDの光は、人間の目に“ダメージ”を与えるらしい。岐阜薬科大学・薬効解析学研究室の原英彰教授はこう言う。

「LEDのブルーライトが目に悪影響を及ぼすことはよく知られています。私たちは研究で、そのメカニズムを解明しました。波長の短い青い光は網膜の中に侵入しやすい。その結果、細胞障害の原因になる活性酸素が発生しやすくなるのです。逆に、波長の長い緑色の光では活性酸素の増加は見られませんでした。人体に及ぼす影響はハッキリと分かっていませんが、眼精疲労や急性網膜障害につながる可能性もある。パソコンやスマホ、LEDのイルミネーションなどを長時間見続けると悪影響が出る恐れがあります」

 会社でパソコン、移動中はスマホとにらめっこ……こんな光景は今や当たり前になっているが、気をつけないと、いずれ障害が出る恐れがあるのだ。

 原教授は「ブルーライトを遮断するメガネや、パソコンの遮光シートなどで対策をするべき」と警鐘を鳴らす。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」