症状消えても完治ではない 歯の健康は「メンテナンス」が肝心

公開日: 更新日:

 食欲は3大欲求のひとつ。おいしい食事を心ゆくまで楽しもうと思えば、歯の健康維持は欠かせない条件だ。ところが歯について正しい知識を持たないために、定年後、苦しんでいる人が珍しくない。

「定年後に“なんとかなりませんか”とクリニックにいらっしゃる男性が多いのですが、その時には“どうしようもしてあげられない状態”のことが多いのです」

 こう話すのは、ヒナ歯科&ケアクリニック・能木場公彦院長だ。40歳以上の8割が歯周病だといわれている。歯周病対策は歯磨きだけでは不十分で、少なくとも年1回は定期的に歯科医院に行き、歯石除去などのメンテナンスを受ける必要がある。

 歯周病の初期の症状としては、歯磨きの時に出血したり、冷たい物がしみたりする。やがて、歯肉の痛みが出たり、硬い物を食べると歯が痛くなったり、歯がグラグラしたりする。これらの症状が出てくる時は、歯周病がかなり進行している可能性が高い。

 しかも歯周病は「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれていて、一時症状が出ても、しばらくすると消え、何年か後にまた症状が出るパターンを繰り返す。症状が消えても「治った」のではなく、その間に早く手を打たなければ、確実に歯周病が進行していくのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景