使いすぎは禁物…食器洗浄機と温水洗浄便座が病気を呼ぶ

公開日: 更新日:

 東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎氏はこういう。

「我々の生活環境には無数の細菌が存在します。空気中にも地表にも土の中にもいて、細菌に囲まれて暮らしているといっていい。そのほとんどが無害なもので、人間に害を与えるような病原菌はごくわずかしかいません。アレルギーを起こすかどうかは、そうした無害な細菌と普段からどうやって付き合っているかで決まります。アレルギー反応というのは、アレルギーの原因物質であるアレルゲンが体内に侵入するとそれに抵抗する抗体が作られ、その抗体に刺激された脂肪細胞が化学物質を放出することによって起こる。無害な菌まで除菌してしまうような清潔志向が行き過ぎた環境で生活していると、細菌と共存する方法がわからなくなり、アレルギー反応を起こしやすくなるのです」

 無菌状態だった母親の胎内から生まれてきた赤ちゃんは、そこいら中をなめて回る。これは、早くさまざまな細菌を体に取り込んで、免疫機能をアップさせなければならないからだという。

 我々の生活環境に、そこまで恐れなければならない病原菌はまずいない。まったく細菌がいなくなるまで、食器を洗ったり除菌する必要はないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも