子供が原因不明の痛み訴えたら「強直性脊椎炎」かもしれない

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 子供が何らかの痛みを訴えるが、病院に行っても原因がわからない場合、可能性のひとつとして「強直性脊椎炎」がある。脊椎や関節、靱帯や腱の付着部に慢性的に炎症が生じ、背骨や手足の関節の動きが次第に悪くなる病気で、先月、難病指定された。

 この病気は、患者の7割が20代までに発症しており、特に男の子に多い。

 患者の8割以上で、ある特定の遺伝子が陽性になるが、はっきりした原因は解明されていない。遺伝的要因に加え、細菌感染など何らかの誘引で免疫異常が生じ、関節をつなぐ靱帯や腱といった骨の付着部に炎症が生じると考えられている。

「医師の間でも認知度が非常に低いため、初期では見逃されることがほとんど。診断がつくまでにかかった年数は平均9年です。現在、広く用いられている診断基準は、早期診断に不向きである可能性もあります」(大阪大学大学院運動器バイオマテリアル学・冨田哲也准教授)

 一方で、治療法は進歩しており、効果が高いとみられる生物学的製剤も登場している。早期に的確な治療が行われれば、症状の進行を遅らせられるという報告もある。

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