著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

その数50万人…NY市民の「5人に1人」がうつ病という衝撃

公開日: 更新日:

 ニューヨーク市内の大人5人に1人はうつ病をはじめとする心の病を患っている――そんな衝撃的な調査結果が発表され、それに取り組む市長と家族が注目されています。

 ニューヨーク市保健局の調査では、心の病の中で一番多いのはうつ病でした。8%(50万人)にうつの症状があるものの、治療を受けているのはそのうち4割に過ぎないとも伝えています。

 子供たちの間でも事態は深刻で、公立小中高校生の8%が「自殺しようとしたことがある」。また7万人以上の高校生が「自分は無力で惨めな気持ちになることがしばしば」と答えています。さらにニューヨーク市立の大学に通う大学生を対象とした調査では、26%が不安神経症とみられる症状を訴え、19%にうつ病の症状が見られたとのことでした。

 そして、この調査結果は人種や経済格差により、大きな差異が認められることもわかりました。たとえば、出産後うつ病になる母親は全体の12%ですが、低所得の母親では20%に増加。ニューヨーク市はこの現状を「公衆衛生の危機」と位置付け、市を挙げての積極的な対策に乗り出しているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?