さらば栄養ドリンク 「疲労回復」は3つのコツだけで十分

公開日: 更新日:

「十数年前まで、疲労に関しては科学的・医学的な取り組みがまったくなされておらず、医師ですら『なぜ疲労するのか?』を説明できない人が多いのです」

 だから、疲れた時には栄養ドリンクや焼き肉、うなぎといった精のつくものを取るという“迷信”がいまだにはびこっているのだ。

「戦前の食料不足の頃は体のエネルギー不足による疲れが深刻でしたが、今どきそうした疲労自体まず起きません。かえって脂質の多い食べ物を一気に食べることで胃に負担がかかり、疲れてしまうことが心配です」

 では、疲労回復には何を食べればいいのか。梶本医師は、「一番は鶏のムネ肉です。疲弊した自律神経を修復する『イミダペプチド』という物質が豊富に含まれているから」という。

 渡り鳥が長い距離を飛び続けられるのもイミダペプチドのおかげ。カツオやマグロの尾びれなどにも多く含まれる。目安は鶏ムネ肉で1日100グラム。日常的に摂取するのが重要だ。

 食事以外で疲労回復に効果的なのは「入浴」。ただし、熱い湯は逆効果だという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった