医師は見極めて 安心な「胃カメラ検査」に4つのポイント

公開日: 更新日:

 この時期、人間ドックや健康診断で再検査を勧められ、改めて胃カメラ検査を受ける人が増えるという。しかし、「胃カメラなんてどこで受けても同じようなもの」なんて考えていると、取り返しのつかないことになりかねない。

 胃カメラというと、「苦しくてツライ検査」というイメージを持っている人は多いだろう。これは、技術不足のまま胃カメラ検査を行っている未熟な医師がたくさんいることが一因になっているという。日本消化器内視鏡学会専門医で、これまで7万件以上の内視鏡検査を行ってきた江田証氏(江田クリニック院長)が言う。

「現在の医療現場では、医師免許を持っていれば、消化器病学の知識がなくても、自由に胃カメラを使って検査することができてしまいます。大学病院や総合病院では、トレーニング中の研修医が胃カメラ検査を行うケースがありますし、研修医時代にサラッと経験しただけなのに、堂々と胃カメラ検査を行っている消化器内科医以外の開業医も少なくない。こうした知識が浅い未熟な医師たちによるトラブルは後を絶ちません」

 口から押し込んだ胃カメラで患者の咽頭に穴を開けてしまい、左肺と右肺の間の縦隔が細菌感染して縦隔炎を引き起こしたケースもあるという。安心して胃カメラ検査を受けるためには、患者は医師や病院を見極める必要があるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界