最新「緑内障」治療 点眼、レーザー、手術の3段階で改善

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 これで眼圧が下がる人もいる一方で、効果がない人、かえって眼圧が上がる人もいる。

「適応の見定めが難しく、行うタイミングは医師によって違う。どちらかというと、治療の入り口として入りやすい点眼薬から始め、効かなければレーザーという流れが多い」

 点眼薬やレーザーで眼圧が十分に下がらなければ、手術が検討される。2012年、“新手術”である「チューブシャント手術」が保険適用になった。これを加え、現在、手術は大きく分けて3通り。

■点眼薬の前にレーザーを試す手も

 まず、従来からある「流出路再建術」と「濾過手術」。流出路再建術は房水の流出路を開いて房水の通りをよくし、眼圧を下げる。初期から中期の症例によく行われる。

 一方、濾過手術は結膜に穴を開けて、結膜下に向けて房水の新たな排出路を作る。眼圧下降効果が高く、進行した症例がよい適応である。

 次に、チューブシャントに分類されるうち、“プレート”のないもの、通称「ミニチューブ」は濾過手術の一種だが、穴を開ける代わりにステンレスの小さいチューブを差し込み、それを房水の新たな排出路にする。

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