最新「緑内障」治療 点眼、レーザー、手術の3段階で改善

公開日: 更新日:

 そして、チューブシャント手術。通常はミニチューブを含む濾過手術を何度か行い、それでも眼圧がコントロールできない場合に行う。結膜の下にチューブがつながったプレートを設置し、チューブを眼内に差し込むと、プレートの周りで炎症細胞が働き皮膜が作られる。その結果、房水がチューブを通って「袋(皮膜)」に運ばれ、そこから徐々に排出される。

 これまで、濾過手術でうまくいかなければ、房水を分泌する毛様体にレーザーをあてて「破壊」する治療に進んでいた。その前のステップとして、チューブシャント手術ができるようになったのだ。

 ただし、チューブシャント手術には問題点がいくつかある。

感染症や、チューブの先端による角膜の障害のリスク、眼球運動障害などの合併症です。何より、ミニチューブと同様に、異物を長期的に置くことを疑問視する声もあります。慎重に行わなければならない治療であることは確かです」

 重症の緑内障患者には、チューブシャント手術をやらずに、毛様体を破壊するレーザー治療をするケースもある。合併症などが少なく、外来でもでき、比較的患者の負担が少ないからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」