専門医が解説 あなたの高血圧が改善しない「3つの理由」

公開日: 更新日:

 気温が高くなるこれからの季節、血圧は下がりやすくなる。しかし、薬をきちんと飲み、減塩もしているのに高血圧を改善できていない人がいる。なぜなのか?

 高血圧性心疾患などを専門とする東京医科大学病院循環器内科兼任教授の桑島巌医師は、3つの理由を挙げる。

 40歳以上であれば、最初に疑うべきなのが、「自分の高血圧のタイプに応じた薬を処方されていない」ケースだ。

 桑島医師によれば、高血圧には「ギュウギュウ型」と「パンパン型」の2タイプがある。それぞれ血管の状態を表している。

「ギュウギュウ型」はなんらかの原因で血管を締め付ける物質が増え、血管の壁にかかる圧力が上がって血圧も上がる。

 一方、「パンパン型」は塩分の取り過ぎで血液中のナトリウムが増え、体にもともと備わる機能によって血液中のナトリウム濃度を薄めるために水分が血管に入り込む。結果、それらの水分が血管の壁を押し広げて血圧が上昇する。

「ギュウギュウ型かパンパン型かで、同じ高血圧であっても適切な薬が違います。ギュウギュウ型には血管拡張薬、パンパン型には利尿薬やCa拮抗薬がよく効きます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?