お酒で赤くなる? 鍛えて強くなった人に食道がんのリスク

公開日: 更新日:

「オレも昔は飲めなかったが、鍛えて強くなった。おまえも頑張れ!」

 赤ら顔の先輩が後輩の杯に、酒をなみなみとつぎ、大声を張り上げる。忘年会シーズンではよく見かける光景だが、近い将来、見られなくなるかもしれない。医学的に「下戸が無理してお酒を飲むと食道がんのリスクがアップする」ことがハッキリしてきたからだ。酒の無理強いはパワハラどころでは済まなくなる!?

■“飲める”日本人は半分

 商社に勤める中村健太郎さん(仮名・52歳)が胸に違和感を持ったのは2年前のこと。食べ物をのみこんだときに、胸が焼けるような感覚があった。「胃の酸が食道に逆流する逆流性食道炎ではないか」と疑ったが、医師の診断は初期の食道がんだった。

 日本消化器学会専門医で、鳥居内科クリニック(東京・成城)の鳥居明院長が言う。

「食道は太さ2~3センチ、長さ25センチほどの筒状の管で、厚さ3~4ミリの壁にできる悪性腫瘍が食道がんです。飲食時に胸に違和感を感じるのは、がんが食道の壁を浸潤するからです。進行すると通過障害を起こし、突然、食べ物がのどを通らなくなり、痩せていきます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった