【血友病】荻窪病院・血液科(東京都杉並区)

公開日: 更新日:

 血友病の多くは幼少期から症状が出始め、一生の付き合いが必要な病気だ。そのため、整形外科、リハビリ、栄養士、ソーシャルワーカー、臨床心理士らと連携したトータル的な包括医療に取り組んでいるのも同科の特色だ。血友病で特に問題になるのは、関節内の深部出血。繰り返すと、関節組織が破壊される関節症を引き起こす。

「定期補充療法が普及したいまは、関節内の出血を経験していない子供の患者さんは多いのですが、昔ながらの治療をしてきた40~50代では、人工関節にしなくてはいけない患者さんもいます。その予防やケアのためにも、包括医療はとても重要になります」

 血友病は全体の患者数が多くないので、すべての患者が専門医の医療を受けているわけではなく、施設や地域間の格差が大きい。困ったこと、知りたいことがあれば、何でも気軽に相談してもらいたいという。

■データ■
 前身が中島飛行機付属病院。
◆スタッフ数=常勤医師4人、包括医療スタッフ4人
◆血液科の年間初診患者数(2015年度)=135人
◆血友病通院患者数(同)=血友病A‥563人、血友病B‥139人

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督