実は誤解や誤診も多い 「ADHD」を見極める3つのポイント

公開日: 更新日:

①ほかの薬剤でADHDのような症状が出ていないか、閉塞性無呼吸症候群、甲状腺機能亢進症、知的障害、うつ病などと間違えていないか②ほかの発達障害の併存、統合失調症や双極性障害といった精神疾患の重複、ADHDの2次障害(不安、うつ、強迫など)がないか。これらを調べてもらえる医師のもとで診察を受けたい。

 原田医師に45歳の時にADHDと診断され、7年間治療を受けている執行泉さん(52)は、子供の頃からみんなが当たり前にできることができず、自己評価が極めて低かった。

 原田医師の診断・治療を受け、「特性は個性」と自己を肯定できるように。仕事の中で何を優先的に行えるか、何を人に任せられるかなど、原田医師のアドバイスで仕事がうまく回るようになった。自分の人生の目標が明確になり、起業するまでに至った。

「今は2種類の薬がありますが、執行さんが治療を始めた頃は成人に使えるものはありませんでした。しかし、自己理解、自己受容や環境調整をすすめることで、薬を飲む前から機能の改善がみられてきました」

 薬は治療のマストではない。悩んでいるなら一歩踏み出せば、世界が変わるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?