実は誤解や誤診も多い 「ADHD」を見極める3つのポイント

公開日: 更新日:

「ところがADHDは生まれつきのものなので、困りごとに気づいていない、何に困っているか分からない。彼らにとって、できないことが“普通”だからです。また、困りごとが分かっても、対処法を知らないことも多くみられます」

 説明も苦手な人が多いため、医師が「どんな症状でお困りですか?」と聞いても、適切な診断・治療にたどり着かない可能性がある。

「症状だけ見てもなかなか原因は分かりません。診断のためには、この患者さんはどんな人なのか、その人をストーリーで理解できる情報を得るようにします」

■治療の結果、起業した人も

 具体的には「来院のいきさつ」「今までどう対処してきたか」「これからどうしたいか」「家族歴」「薬やアルコールなどの物質使用歴やリストカット」「生活習慣病の有無」「生活歴」など。生活歴とは、乳幼児時代の様子、小学校までのエピソード、教育歴と高校以降の進路、就職、結婚、離婚などだ。

 ADHDは専門医の数がまだ十分ではなく、似たような症状の疾患との誤診や、併存症の見逃しもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景