著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

肺がん検診の「CT検査」はハイリスク群向け

公開日: 更新日:

 肺がん検診は、誰にでもお勧めできるというわけではありません。一般に行われている検診は、「胸部X線」と「痰」の検査の組み合わせです。この方法では肺がんの死亡率が減るかどうか、はっきり示されていません。

 6つのランダム化比較試験を含む7つの研究を統合したメタ分析があります。結果は、検診を受けないグループの100人の肺がんによる死亡に対して、検診を受けたグループでは87人と少ない傾向にありました。ただ、統計学的に明確な差ではありませんでした。

 注意したいのは、これらの研究では検診群よりは少ないとはいえ、対照群に対しても胸部X線写真撮影が行われている点です。まったく何もしていないわけではないのです。

■「胸部X線「「痰」検診で死亡率が減るかは分からない

 これらの研究の対照群では、一般住民よりも肺がんの死亡率が、かなり低かったことも報告されています。一般的な住民と比べれば検診群での肺がん死亡は少なく、一概に肺がん検診に意味がないとも言えない結果です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ