著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

牛乳のカルシウムが薬とセットで病気を引き起こすケース

公開日: 更新日:

 タイミングだけではなく、飲む量にも気をつけましょう。

 牛乳を大量に摂取すると「ミルクアルカリ症候群(バーネッツ症候群)」という病気を招く場合があります。血液中のカルシウム濃度が高くなり(高カルシウム血症)、吐き気、食欲不振、倦怠感を引き起こします。

 とりわけ、大量の牛乳と一緒に胃薬の一種である「制酸薬」(炭酸水素ナトリウム、酸化マグネシウムなど)を取ることで起こる可能性があるとされているので、制酸薬を飲んだ際には牛乳は控えめにしておいたほうがいいでしょう。

 一方で、牛乳には「痛み止め」などの“胃が荒れやすい薬”から胃を保護する作用もありますので、痛み止めを服用する前に牛乳を飲んでおくのはオススメです。大事なのは、飲むタイミングと量なのです。

【連載】クスリと正しく付き合う

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