【がん患者の心のケア】聖路加国際病院・リエゾンセンター(東京都中央区)

公開日: 更新日:

 1回につき10分くらいやるのが目安。1日に何度もやればやるほど、うまくできるようになっていくという。同科がマインドフルネスを用いた心理療法を導入したのは3年ほど前だ。

「呼吸瞑想がいいのは、何も使わず、簡単でいつでもどこでもできるからです。がんになってショックを受けているときは、何をするのも面倒になります。がんのことを理論的に考えたい人は、テキストなどを使う従来の認知療法でもいいと思います」

 瞑想の効果はどうか。同科では院内のホールで毎月1回、「マインドフルネス瞑想会」を開催している。がん患者の参加者は常時100人(7~8割がリピーター)を超える。この参加者数をみても効果は実感しているという。瞑想会には、同院の患者でなくても参加できる。

■データ
聖路加国際大学の病院。
◆スタッフ数=常勤医師6人(心療内科2人、精神科3人、精神腫瘍科1人)
◆年間初診患者数(2015年度)=約1030人(うち精神腫瘍科の患者は約200人)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり