染色体、性器、心…“赤ちゃんの性”一致するとは限らない

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 8月は7月と並び1年間で最も多く子供が誕生する。知人の赤ちゃん誕生の話を聞き、「今度はウチの番」と意気込むカップルも多いのではないか。そんなとき、必ず話題になるのが赤ちゃんの性別。

「おちんちんがついているのが男の子、ないのが女の子」と信じて産み分け妊活に励む人も多いが、正確にいうとそうでないこともある。医学的に“あいまいな性”を持つ赤ちゃんが少なからず存在するのだ。日本産科婦人科学会指導医で北里大学医学部産婦人科学講師の金井雄二医師に聞いた。

■見た目だけではすぐに性別が分からない

「精子にはX染色体とY染色体の2種類があり、X染色体を持つ精子が卵子に入れば女の子が生まれ、Y染色体の精子が卵子に入れば男の子が生まれる」

 誰もが学校でそう習ったはずだ。しかし、多くはその法則で性決定が起こるが、染色体やホルモンの異常により、見た目だけではすぐに性別が分からない状態の外性器をもって生まれる赤ちゃんもいる。「性分化疾患(DSD)」の赤ちゃんだ。

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