運動や食事制限でムリなら 痛風発作「薬で予防」も選択肢

公開日: 更新日:

 では、尿酸値が高い人はどういう薬を飲めばいいのか? 高尿酸血症には大きく3つのタイプがあって「尿酸産生過剰型」「尿酸排泄低下型」「混合型」に大別される。当然、薬の選択はタイプによって違ってくる。

健康な人は通常、1200㎎/デシリットルの尿酸が体内に蓄えられていて、うち700㎎/デシリットルが毎日入れ替わります。500㎎/デシリットルが尿として、200㎎/デシリットルが汗として排泄されるのです。尿酸は2割が飲食物として摂取され、8割が体内で生成されるといわれますが、具体的にその患者さんの尿酸生産量は尿酸クリアランス量によって推測します」

 尿酸クリアランスとは血中の尿酸がおしっこの中にどれだけ排泄されるかを調べたもの。検査は病院で水を500㏄飲んで排尿、その1時間後に再び排尿してその量を調べるというもの。

「薬は、尿酸産生抑制薬としてザイロリックやアロシトール、フェブリクなど、尿酸排出促進薬としてユリノームやベネシット錠などがあります。さらに、尿中の尿酸を溶けやすくして尿路結石を予防する薬であるウラリットも使われます。これらは尿酸値を下げる薬であって、痛風発作の痛みを抑え、腫れを取る作用はありません。あくまでも痛風発作を予防し、腎臓を守るための薬です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃