運動や食事制限でムリなら 痛風発作「薬で予防」も選択肢

公開日: 更新日:

「風が吹いても痛い」といわれる痛風発作。体内の尿酸が結晶化して起こる一種の関節痛で、その予備群となる高尿酸血症の患者数は成人の20%を超える。尿路結石も合併しやすい高尿酸血症は血液検査で尿酸値を調べれば簡単にわかるため、警戒している人も多いはずだ。

 食事運動に気を使って尿酸値を減らせば予防できるが、一度身についた生活習慣を改めるのは難しい。そこで薬の登場となるのだが、いつから飲めばいいのだろうか? 腎臓病専門医で痛風治療にも詳しい「松尾内科クリニック」(東京・桜新町)の松尾孝俊院長に聞いた。

■再発予防は6.0㎎/デシリットル以下を目指す

「痛風発作があれば当然、薬物治療を行いますが、問題は痛風発作が起きていない無症候性高尿酸血症のケースです。尿路結石を含む腎障害や心血管障害のリスクが高まる、高血圧や虚血性心疾患、糖尿病、メタボがある場合は、尿酸値8.0㎎/デシリットルでの薬物治療が推奨されています」

 その根拠となるのは大規模臨床試験の結果だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも