日本人初の同時移植 ハギワラマサヒトを救った太田光と妻

公開日: 更新日:

「おまえは病気で死ぬんじゃない、バカで死ぬんだ」

 ボクにそう言ったのは爆笑問題太田光さんです。彼が臓器移植のことを積極的に調べてくれなかったら、自分は今ここにいません。1999年当時、ボクは末期の「肝硬変」でした。

 肝硬変のもとはB型肝炎です。キャリアーであることは20歳すぎに献血で知りましたが、その頃は何も発症しておらず、病院でも「経過を見ましょう」という程度でした。 異変は、それから10年後。高熱が出て病院へ行くと、医師から「肝硬変です」と告げられました。すでにB型肝炎を通り越し、肝硬変からくる食道静脈瘤ができていて「いつ破裂するか分からない」とのこと。肝機能低下による意識障害が出たりするので、入退院を繰り返しながら“お笑い”をやっていました。

 それから2年が過ぎ、仕事がやっと上向きになってきた直後、ついに自宅のトイレで吐血しました。食道静脈瘤が破裂したんです。歩いて5分のかかりつけ病院でも血を吐き続け、そのまま意識がなくなりました。気付いたときは親戚や事務所の仲間が集まっていて、みんな手を叩いて喜んでいました。ボクは3日間、意識不明だったそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか