更年期女性の1割が発症 微小血管狭心症のリスクを知る

公開日: 更新日:

「一昨年、東北大学で血液中のセロトニン濃度がこの病気のバイオマーカーになることが発表されましたが、まだ実用化には至っていません。いまのところミクロン単位の毛細血管の血流を調べるのは、狭心症の症状がありながら冠動脈狭窄がない、と確認された場合です。そのときはカテーテルの先で冠血流の速さを調べられる装置や心筋血流を調べる特殊な画像検査を用いて検査します。ただし、この装置を持つ病院は少ないため、この診断名にたどりつかないケースが多いのです」

 微小血管狭心症も生活習慣病がもとにあるから喫煙、寒さ、緊張、疲労、ストレスや更年期などが誘因となることが多い。症状が目立つのは30代半ばから50代半ばの女性だ。

「実際、この病気の70%が女性です。女性ホルモンには血管を広げる作用があるため、本来なら女性は血管が詰まりにくいのですが、39歳くらいから女性ホルモンが減り始め、更年期は大きく減少します。そのため閉経前後の45歳から55歳までの女性はとくにこの病気になりやすいのです」

 そのとき、どんな治療が行われるのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」