更年期女性の1割が発症 微小血管狭心症のリスクを知る

公開日: 更新日:

 1月4日から仕事始めという男性も多いだろうが、この先しばらくは妻や同僚の女性の体調を気遣った方がいい。正月は休みどころか子供や孫、老親の世話や親戚付き合いで身も心もクタクタ。ちょっとしたことで体調を崩しかねない。なかでも注意したいのが微小血管狭心症だ。寒さや疲れ、ストレスが引き金となり、更年期の女性の1割がかかる。それだけに男性も知っておいて損はない。東邦大学医学部名誉教授(循環器)で平成横浜病院の東丸貴信総合健診センター長に聞いた。

「一般的な狭心症は心臓に酸素や栄養を供給する太い動脈(冠動脈)の痙攣・収縮で起こります。背景には動脈硬化があり、血流が不十分になるほど血管が狭くなると心臓を動かす血液が不足します。このとき発せられる心臓のSOSが狭心症です」

 これに対して微小血管狭心症は心臓を表面から包む髪の毛ほどの細さの末梢冠動脈が痙攣・収縮して心筋の血流が低下したときに起こる。

「この病気が、普通の狭心症と違うのは就寝中やデスクワーク中、テレビ観賞中など安静時に起こること。症状は胸への圧迫感や痛みのほか、背中の痛み、強い肩こり、歯が浮いたような痛み、みぞおちへの圧迫感など。一般的な狭心症と似ていますが、一般的な狭心症が15分以内で症状が治まるのと違って5分から半日と長くなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も