新たな問題が続出 うつ病の薬はどうすればやめられるのか

公開日: 更新日:

 長年うつ病で療養していると、体力や気力が落ち、精神的に弱くなり、よりうつ病から回復しづらくなる。

「良くならないうつ病について研究しているうちに、最終的には薬をやめられるはずの人も不必要な薬を飲み続けていることが分かってきました。そこで不必要な薬を整理し、最終的には医者や薬と縁を切る『引く治療』を目標に掲げたクリニックを始めたのです」

■医師が“教科書通り”にやっても失敗

 減薬について、教科書的には「25%を超えないで減らす」「1~2週間以上かけて減らす」としているが、田島院長は病状に合わせて、長い時間をかけて減らしていく。10年以上薬を飲んでいる患者も多く、減薬にも年単位の時間がかかる。

「どの薬も離脱症状が出るので、患者さんにはそれを説明します。特に睡眠薬や抗不安薬は減薬が難しい。離脱症状には典型的なものとそうでないものがありますが、典型的な離脱症状だけでも1カ月、1カ月半と続きます」

 あまりに離脱症状がひどければ、いったん薬の量を戻すこともある。最後の1錠をやめるのに1年以上かかった、というケースは少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意