専門医がポイント解説 必要最低限の薬で「うつ病」を治す

公開日: 更新日:

 薬を飲んでいるのにうつ病が良くならないのは、もしかしたらもとの原因が解決されていないからかもしれない。

 うつ病の症状と原因を4層のピラミッド(イラスト「心の不調ピラミッド診断法」参照)から読み解き治療を行っているのが、「千村クリニック」(東京・豊島区)の千村晃院長だ。目に見えて表れる症状はピラミッドの「4階」で、それらの原因として考えられる職場や家庭などからくるストレスは「3階」に該当する。

「一般的にこれらに対して治療をし、環境改善をはかったりしますが、実は目に見えていない部分、本人が自覚していない部分こそが現在の症状に関係している。それがピラミッドの『2階』、さらに『1階』です」

 Aさんは子供の頃、小柄な体形で運動神経が鈍く、小学・中学時代は同級生にからかわれることが多かった。就職して一人暮らしを始めると、食生活はインスタント食品か市販の弁当が中心になり、体調を崩しがちになった。会社の体育会系の社風についていけず、ちょっとした冗談でも「否定された」と気にする毎日が続き、うつ状態や不眠に悩むようになり、うつ病と診断された――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも