少子化の裏で加速するY染色体の退化 人類は絶滅危惧種?

公開日: 更新日:

 仮に奄美諸島に生息するアマミトゲネズミやトクノシマトゲネズミのようにY染色体を失ったとしても、精子の生産に必要な遺伝子はX染色体や常染色体に移動するなどして残され“男”は存続するに違いない。

「そもそも生物に雄と雌があるのは多様な環境変化に耐えられるよう、多様な遺伝子の組み合わせを持つ子孫をつくるためです。単に子孫を増やすだけなら、自分の体の一部分からクローンをつくる無性生殖が有利です。しかし、これでは地球環境の変化に対応できる多様な遺伝子を持った子孫はつくれません。有性生殖なら精子と卵子が受精することで雌雄の異なる遺伝子が混じり合い、多様な遺伝子を持つ個体をつくることができます。さらに突然変異によって生まれた新たな遺伝子が精子と卵子を介して次世代に伝えられるのです。その結果、さまざまな環境変化に対応できる遺伝的な多様性を生み出せるのです」

 形を変えても男と女が存続する限り、人類は安泰のようである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償