がんを媒介することも…セックスと重大病の気になる関係

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 セックスは、がんを媒介することもある。米俳優マイケル・ダグラスは中咽頭がんであることを公表。その咽頭がんについて過去には、「咽頭がんの主な原因は、HPV感染だからね」と語っている。

 HPVは女性の子宮頚がんの原因ウイルスとして知られるが、オーラルセックスでそれが喉に感染すると、咽頭がんのリスクが増す。米国では60~70%、日本では半数の咽頭がんが、HPVが原因とみられる。HPVによる中咽頭がんは、ほかの原因の咽頭がんに比べて抗がん剤が効きやすいから喉の痛みや声の出にくさなどは放置しないのが無難だろう。

 HPVを巡っては、膀胱がんのリスクを上げるという報告もある。つまり、男女に共通するがんの原因で、海外では、女性はもちろん、男性もHPVのワクチンを接種する国もある。

 パートナーとの別れを惜しんで、あるいは新たな出会いを喜んでハッスルするのはいいが、セックスが思いもよらぬ病気を呼び寄せることがあることは頭に入れておくべきだろう。

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