見逃されがちな動悸の原因 ホルター心電図をやってみる

公開日: 更新日:

 血液検査や甲状腺の検査、胸のX線検査なども大切。動悸は、貧血や甲状腺の病気、低血糖、呼吸器疾患などでも起こることがあります。これらの病気を調べるのが、血液検査など。心電図が正常で、血液検査も異常なしなら、精神的な影響でしょう。

 実は、ストレスによる動悸は最も多く、「疲れているせいかな」と放置されやすい。確かにほとんどはそうなのですが、疲れのほかに、血圧などの異常が重なっていることが少なくありません。それが、「疲労」という分かりやすい理由づけで納得してしまうと、本当の原因が放置され、「マズイかも」と思ったときには、手遅れになっていることがあるのです。

 放置する原因のひとつが12誘導心電図に異常がないことでしょう。本当に気になるときは、「精密検査をお願いします」と医師に伝え、せめてホルター心電図を受けるのが無難。万が一、心臓の異常では困りますから。
梅田悦生・赤坂山王クリニック院長

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性