見逃されがちな動悸の原因 ホルター心電図をやってみる

公開日: 更新日:

 心臓が規則的に拍動しているときに、時々、ふいに不整脈が一拍入ることがあるでしょう。私も経験がありますが、とても気分が悪い。期外収縮といって、最も頻度の高い不整脈です。

 いつもは自覚しない心臓の拍動、逆に心臓が一瞬止まるような感覚。「ドキンとした」「脈が飛ぶ」「ドキドキする」……。患者さんの表現はさまざまです。多くの人は気持ち悪さを感じながらも、しばらくすると落ち着くため、様子を見ているうちに忘れ、それでも何度か続くのが不安で、受診されるのです。

 動悸の原因は、不整脈や高血圧、心臓弁膜症など心臓に関係があるケースがひとつ。まず医師はそこを疑って、脈を取り、血圧を測って、聴診器で心音を確認。それから心電図です。

 心電図では、心臓の拍動の乱れや波形をチェック。その場で結果が分かる心電図は、正式には標準12誘導心電図といいます。すぐ結果が分かるのはメリットですが、逆から見ると、そのときに不整脈などがなければ、見逃される恐れも。

 それで行われるのが、24時間の波形を記録するホルター心電図です。一日中の波形を調べることで、より精密に検査できるのです。朝起きたときはおかしいけど、診察時は何ともなくて……。そんな症状の原因を探ることができます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった