大病患い生活をガラリと…おかげで健康寿命を手に入れた

公開日: 更新日:

 命取りになりかねない重大病が、かえって健康をもたらすことはある。

 東京都世田谷区在住のカメラマン、Sさんが突然、心筋梗塞を起こしたのは 約10年前、41歳の時。

 スポーツジムでランニングマシーンによるトレーニング中、これまで感じたことがない胸の痛みが生じた。休んだらよくなるかと、近くにあった日焼けマシンに横になったが、痛みはますますひどくなる。

 かつて尿管結石で激痛を味わった時に「体位を変えても痛みが消えない場合は内臓に原因がある」と聞いていたため、原因は内臓だと思った。耐え難いほど痛みは強くなってくる。このままでは死ぬ! そう感じ、しかし、救急車を呼ぶと目立つのでちょっと……との思いから、必死に車を自分で運転し、病院へ行った。あとから考えれば「自分で運転」は無謀だったが、それしか頭に浮かばないほど、切羽詰まった状態だった。痛みが生じてから1時間ほど経っていた。

「時間は昼2時過ぎで、受付は終わり。胸が死ぬほど痛い、モルヒネを打ってくれ――と言ったのを覚えています。診断名は、心筋梗塞。そのまま手術になりました。術後、医師に『あれほどの痛みなら、普通は気絶するよ』と言われました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性