6歳以降は治療が困難 幼児の弱視を早期発見できる検査機器

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 実際、1次がアンケートによる問診と家庭内での視力検査(2・5メートル離れた視力0・5に相当するランドルト環や絵による検査)、2次が保健センターなどでの検査で、有効とされる屈折検査が行われるのは2次で、治療が必要な目の病気が疑われた幼児に対して実施される3歳児精密検査のときだけだ。

■検出率が3倍にアップ

 第74回日本弱視斜視学会総会で学術展示された「三歳児眼科健診における屈折検査の有用性」でも弱視スクリーニングには視力検査と屈折検査の併用が有用であるという報告がある。

「その中には、不同視弱視の検出率が、視力検査のみに比べて6%から17%に、疾病発見率は0・43%から2・78%にアップしたとの論文も紹介されていました」

 自治体によっては2次健診に眼科医院が一般的に使っている「オートレフケラトメーター」と呼ばれる屈折異常を測る検査機械を導入している。しかし、子供が機械にあごをのせて額をつけてジッとしていることができないケースが多く、正確に弱視を診断するのは難しいという。

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