著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

風邪ウイルスにご用心「はやり目」がペニスにうつる?

公開日: 更新日:

■2週間は“夜の生活”を自粛すべし

 では、どのような経路で尿道に感染するのか。これまでの報告から推測される感染パターンは大きく分けて次の3つがあります。

 ①セックスパートナーの咽頭に感染したウイルスがオーラルセックスによって尿道に感染するケース。②女性の腟や子宮頚部に感染したウイルスがセックスによって男性の尿道に感染するケース(またはその逆)。③目に感染したウイルスが手に付着し、その手でペニスを触り尿道に感染するケース。

 特に、尿道炎患者さんから検出されるウイルスの型は、流行性角結膜炎を起こす型と一致することが多い。ですから、アデノウイルス尿道炎で来院される患者さんの多くは目が充血しているので、専門医が診ればだいたい見当がつきます。

 通常、淋菌やクラミジアなど他の種類の尿道炎の治療では、抗生物質(抗菌薬)を使います。しかし、アデノウイルスに対する特効薬(抗ウイルス薬)はありません。治療は、排尿時痛などに対する痛み止めの処方など対症療法が中心となります。はやり目の方の治療も抗炎症薬の点眼で対症療法となります。

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