著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

【陰茎折症】「ポキッ」とトウモロコシを折ったような音が

公開日: 更新日:

「ギャー、ペニスが折れた!」

 そんな恐ろしいことが実際に起こるのです。セックスの途中でペニスが萎えてしまう“中折れ”とは違います。パンパンにフル勃起しているときに折れるのです。

 このペニスの外傷を医学的には「陰茎折症(せっしょう)」と呼び、発症頻度は年間30万人に1人と報告されています。折れる原因はさまざま。ペニスが曲がるような無理な外力が加わることで起こります。

 たとえばセックス時であれば、激しいピストン運動の最中にペニスが抜けてしまい、勢い余って女性の恥骨に当ててしまうなど。オナニーでも、より刺激を求めて叩いたりしていると折れる場合がある。勃起したままトイレで排尿しようと、手でペニスを無理やり下に向けたときに折れることもある。

 油断している睡眠中も要注意。朝立ちしているときの寝返りや、朝立ちしているところに子供が飛びかかってきて折れるということもあります。

 では、なぜペニスが折れるのか。理解してもらうために、ペニスの構造から説明しましょう。ペニスは尿道を囲むように亀頭を含めた一本の尿道海綿体と、その両側に陰茎海綿体があります。海綿体はスポンジ状になっていて、性的興奮によって血液が流れ込み貯留することで、長く太く硬い勃起の状態になります。

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