肺炎だけだと思ったら大間違い 心臓の機能低下にも要注意

公開日: 更新日:

 日本でも警視庁が4月中旬までの1カ月間に死因が分からない「変死体」として扱った遺体のうち、死亡後のPCR検査で新型コロナウイルスへの感染が判明したケースが少なくとも6件あったことを公表している。その中には路上を歩いていた人の容体が急変した可能性があるというから、その人は急に心血管疾患を発症した可能性もある。

 そんな中、インドの研究者が新型コロナウイルス感染症と急性の心血管疾患との関連を検討した結果を「糖尿病とメタボリックシンドローム」(Diabetes Metab Syndr)に報告して、一部の医療関係者の間で注目されている。

 新型コロナウイルス感染症や心臓、心血管、不整脈をキーワードに発表された研究論文を調べたところ、患者全体の8~12%に心筋梗塞のマーカーとなる心筋トロポニンの顕著な上昇が認められたという。心筋トロポニンとは心筋が損傷した時に見られる心筋タンパク質のことだ。その原因は重症急性呼吸器症候群(SARS)と同じように、心臓で発現したACE2に新型コロナウイルスが結合することでウイルス性心筋炎が起きたのではないか、と考えられるという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か